木材塗料専門のメーカー、キャピタルペイントの水谷穣さんをお招きして、塗料の講義と実習をしていただきました。木造建築講座とものづくり講座の1年生が参加しました。テーマは、木工や建築に使われる「ラッカー」「ウレタン」「水性塗料」の違いを知ることです。
石油系のシンナーで樹脂を溶いて塗り、シンナーが蒸発すると膜ができるのがラッカー。
2種類の樹脂を混ぜると、化学反応で固まるのがウレタン。
そして石油系のシンナーのかわりに、水を溶剤として用いるのが水性塗料です。
水谷さんのお話では、環境への負荷を減らすため各社とも水性塗料に力を入れており、いまは性能面でウレタンに並ぶほどだそうです。車の塗装にも水性塗料が用いられているということでした。
食器や玩具用の塗料となると安全面も考慮しなければなりませんが、そうした用途にも適する水性塗料もあるようです。
オイルと違い黄色く変色することがないので、明るい色の材料をそのまま生かしたいときなどに有効です。塗り方も簡単なので、今後いろいろな用途に使ってみようと思います。