01 September 2006

Japanese Life Style 2006 Exhibition / 和の生活2006〜何をのこすの?


「和の生活2006〜何をのこすの?」
期日 8月26日(土)〜9月10日(日)
時間 午前10時〜午後5時(最終日は午後2時まで)
場所 蕪水亭 509-4241岐阜県飛騨市古川町向町3−8−1 TEL0577-73-2531
主催 和の生活文化研究会
共催 飛騨市教育委員会・蕪水亭

以前よりお伝えしてきました、和の生活文化研究会の企画展「和の生活2006〜何をのこすの?」が始まりました。8月26日より9月10日まで、飛騨市古川町の旅館・蕪水亭で行われています。

飛騨地域のほか全国各地から17人の作家が集まり、飛騨の民具をヒントに現代の暮らしに合う新しい作品を提案する展示会です。
「民具をヒントに」というのがこの企画のユニークなところ。出品作家は4月に「飛騨の山樵館」に集まり、8千点に及ぶ収蔵民具を見て、作品のアイデアを絞りました。
戦後、ほんの数十年の間に使われなくなってしまった日本の民具。実はその中にこそ、これからの日本の暮らしにも生かしていきたいヒントがあるのではないか、というのが狙いなのです。

ひとつの民具からどんなヒントを得てどう新しい作品を紡ぎだすのかは、作家それぞれに違います。
静岡市の染織家、稲垣有里さんは、すだれが作り出すあいまいな境界線に注目し、パイナップルの繊維を染め上げて織った間仕切りを制作しました。

稲垣有里さんのヒント民具、すだれ

稲垣有里さんの作品「菱紋交叉間仕切り」

高山市・森林たくみ塾師範の庄司修さんは、昔の樽や小箱に見られるやわらかな曲線、面の取り方などを、小抽斗のデザインに生かしました。

庄司修さんのヒント民具、小箱と桶

庄司修さんの作品「トチとアサダの小抽斗」

岡山大学で木工を教える山本和史さんは、昔の建築の設計図である伏図を、酒盃台の天板に象眼で表現しました。飛騨古川の町並みや祭り屋台を思い浮かべながら、制作に取り組まれたのだそうです。

山本和史さんのヒント民具、伏図

山本和史さんの作品「酒盃台」

近郊にお住まいの方は、ぜひ足を伸ばしてみてください。
まもなく 和の生活ホームページでも作品の写真がご覧いただけます。