木のものづくりに興味がある、家具作りを仕事にしたい、木育に携わりたい、森のことを学びたい・・・。こんな思いを持っている人へ、新しい時代の木工を学べる学校、岐阜県立森林文化アカデミーを紹介します。
Blog by Masashi Kutsuwa @ Gifu Academy of Forest Science and Culture
26 July 2007
木の塗装講座、準備中 /preparing the wood finishing course
8月6〜7日にアカデミーで行われる「暮らしに役立つ木の塗装」講座の準備中です。
オイルフィニッシュについて分かりやすく学んでいただこうと、教材をつくっています。学生スタッフは受講生のみなさんに塗ってもらう木の器を制作中。
おかげさまで定員の倍のご応募をいただきました。当選された方、お楽しみに!
We are preparing for the 'wood finishing course' for the public on the 6-7th August.
I am making some boards to divide natural oils into three categories, 'drying' 'semi-drying' and 'non-drying'. Student staffs are turning wooden plates for the participants to apply oil and Japanese lacquer.
We have received double the maximum of applications. Thank you for your application, and we look forward to seeing you!
23 July 2007
山の日予行演習/ rehearsal of 'mountain's day' programme
何度かこのブログでもお伝えしていますが、8月4〜8日は森林文化アカデミーを会場に「ぎふ山の日」のイベントが繰り広げられます。
8月4日は「ものづくりセミナー〜作る体験だけで終わらせていませんか?」。
自然学校やNPOスタッフの方を対象に、ものづくり講座をよりよい内容にするためのヒントを伝えます。
8月5日は「森林文化特別講座」。
アル・ゴア前米副大統領の「不都合な真実」の訳者で、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんの講演です。
8月6〜7日は「美術・技術教員研修」と「木のおもちゃづくり講座」。
親子を対象に、木のおもちゃづくりをします。また近隣の学校の美術・技術担当の先生方に、木を使ったものづくり講座の運営方法を学んでいただきます。
おなじく8月6〜7日には、「木の塗装講座」。
漆芸家・登根円さんとともに、漆やオイルの塗装をたのしく学びます。
まだ申し込みが間に合うものもありますよ!森林文化アカデミーへお問い合せください。
The 8th of August is 'the day of mountain' which was established by Gifu local government since last year. There are lots of events and activities, especially for children, take place on this day at the main venue Gifu Forest Academy. We the craft and furniture department staffs are preparing for a series of craft courses from the 4th to 8th.
4th Aug. "Seminar for Professionals: how to run a craft event"
We provide some hints to brush up craft events for nature schools and NPO staffs.
5th Aug. "Special Lecture on Forest Culture"
By Junko Edahiro, the environment journalist and the translator of "Inconvenient Truth" by Al Gore.
6th-7th Aug. "How to run a craft course" for art teachers.
6th-7th Aug. "Wooden Toy Making" for families.
6th-7th Aug. "Wood Finishing"
Madoka Tone, the Japanese lacquer artist, shows how to apply Japanese lacquer on wooden utensils. Oil finishing by the Academy staff is also provided.
Each course requires an application. Visit Forest Academy's website and send an application by email.
前置きが長くなりましたが、ものづくり研究会の学生も多く参加する「グリーンウッドワーク協会」では、8月7日と8日に「木のアクセサリーづくり」を実施します。
7日は事前予約、8日は当日会場受付で各18名程度です。
ご予約はこちらまで↓
〒501−3714 岐阜県美濃市曽代88番地
岐阜県立森林文化アカデミー 森の情報センター内
ぎふ森林づくりサポートセンター
TEL:0575-31-2122 FAX:0575-31-2124
URL http://gifu-mori.net
メールはこちらから。
またはグリーンウッドワーク協会まで、メールでどうぞ。
The Green Woodwork Association will run 'wooden accessory making' programme on the 7th and 8th August. Advanced booking is available for the 7th, whereas you can book on site on the 8th. We accept 18 participants on each day.
Send an application to the Forest Support Centre, or the Green Woodwork Association.
先週末には、このイベントにスタッフとして参加する学生が、指輪づくりの手ほどきを受けました。講師役は、当日もイベントを取り仕切る会長の加藤慎輔さんです。
当日は子どもたちに1時間程度で指輪を作ってもらうため、スタッフ自身が慣れておかないといけません。桜の生木に穴をあけ、足踏み旋盤に取り付けて、さっそく作業開始!
Shinsuke Kato, the director of the Association, gave a lesson to the students who will be working as staffs on the event how to make wooden ring using a pole lathe.
ほぼ指輪の形に削れたら、電気ペンで焼きながら模様をつけていきます。
Once the ring is shaped on the lathe, take out of the lathe and draw some patterns with a wood burning pen.
指輪完成!
Well done!
このあと、加藤さんには新ネタ「木のペンダントづくり」も披露してもらいました。カブトムシのペンダントです。まず足踏み旋盤で、カブトムシを2つ合わせた形に挽いていきます。
Kato showed us how to make a wooden beetle pendant. He turns green wood on the lathe into the shape of two beetles facing each other.
これを2つに割ってツノを削り、穴を開けてビーズを通せばカブトムシのペンダントのできあがり。グリーンウッドワーク協会の公式ユニフォーム、緑の「生」Tシャツによく映えます。
当日はこのTシャツを着たスタッフがみなさんをお待ちしています。ぜひアカデミーへ!
Split it into halves, carve the horn, drill a hole and put a string through the hole with two beads. The pendant suits especially well on our green uniform. (The logo means 'raw' = 'green'. )
We look forward to seeing you at the Academy on the 7th and 8th!
18 July 2007
板へぎの職人技/ cleaving wood
グリーンウッドワーク協会メンバーで、長野県木曽郡上松町の「小林へぎ板店」を見学してきました。「へぎ板」って分かりますか?木を縦に、木目に沿って薄く割ることを「へぐ」と言います。へがれた板が「へぎ板」です。
へぎ板専門のお店は全国でもここだけとのこと。ご主人の小林鶴三さんに、さっそくその技を見せていただきました。
材料はヒノキ、サワラ、ネズコ、スギなど、針葉樹を使います。
コダチと呼ぶ刃物を使って木口に8等分の割れ目を入れ、手で一気にへいでいきます。厚みを一定に保てるのが職人技!
We visited Kobayashi Cleft Wood Supply in Agematsu, Nagano.
Kobayashi's cleft wood is the thin strip of wood produced by cleaving the wood along the grain.
It is the only shop in Japan which specializes in cleft wood.
Mr.Tsuruzo Kobayashi showed us his cleaving technique. He uses only softwood such as cypress and ceder. First he splits the end into eight using a hatchet, then cleaves it half by hand. It is his technique that keeps the thickness of the wood even.
へがれた面は、きらきら光っています。
The cleft surface is shining with its gloss.
小林さんのつくるへぎ板は、主に和室の内装に使われます。
工房の隣にある展示室では、美しく網代に編まれた天井やつい立てを見ることができます。
この板へぎ、材料は生木のほうがいいんです。
機械がない時代は、こうやって板をつくっていたんですね。
まさに、グリーンウッドワーク。
僕たちの活動にもいろいろ応用できそうです。
Kobayashi's cleft wood is mainly used for decorating the interior of Japanese houses. At his showroom by the workshop you can see beautifully woven ceiling and panel screens.
For cleaving, green wood works better than dried wood. People used to make wooden boards by cleaving green wood when machines were not available. It is the traditional green woodwork, and it seems useful to our activity, too.
14 July 2007
木の昆虫づくりコンテスト/ wooden insects making competition
カブトムシの配布やメダカの放流などが、いま全国で見直されているようです。
生き物は同じ種でも生育する土地によって遺伝子が異なるものがありますが、他地域で飼育した昆虫や動物を安易に配布したり放流したりすることで、生物の遺伝的多様性が失われてしまうのだそうです。遺伝子が画一化してしまうと、環境の変化への対応力が弱まり、絶滅の危険が高まります。
カブトムシの配布は子どもたちに喜ばれるし、稚魚を川へ放流するのは自然保護に貢献しているようにも思えるけれど、実は自然に悪影響を及ぼしているかもしれない・・・考えさせられますね。
となると、これからは我々つくり手たちの出番です。生きている昆虫の代わりに木の昆虫。子どもにも喜ばれるし、森の手入れもできて一石二鳥。
そう考えて、さっそく授業に採り入れてみました。
「A森林組合から、木の昆虫づくりのイベントを実施したいので子どもでも作れるような昆虫のサンプルづくりをお願いしたい、という依頼が来た」という想定で、エンジニア科の1年生たちに3人1組になってもらい、2日間でサンプルを作ってもらいました。
条件は、子どもが1時間程度で作れるものにすることと、子どもが使える安全な機械や道具だけで作ること。これがなかなか難しい条件なのです。
完成後は投票で優勝チームを決めることにしました。盛り上がりましたよ、これは。
さっそく投票の結果順に作品を紹介しましょう。
優勝チームの作品、「カスタネッチョウ」。
チョウチョ型のカスタネットです。糸ノコで板を切り抜き、ドリルで穴を開けるだけでできるのがいいところ。写真では見えづらいのですが、チョウチョの形に合わせて金具が2つついていて、複雑な音が鳴るのも魅力でした。ネーミングもすばらしい!
次点は「カブトムシの貯金箱」。
これ、カブトムシの中にコインが入るようになっています。実際に使える、というのがいいです。体を茶色でなく、明るい緑にしたのも楽しいです。
「バッタの手押し車」。
脚を緑色のホオノキで、羽を青竹で、さらに内羽は美濃和紙で表現していて、なかなか凝っています。
「デンデン号」。これも糸ノコとドリルだけで作れます。背中にペンが挿せる、実用的なもの。
アクセサリー。旋盤でタマゴの形にしてから斧で半分に割り、中に焼きペンで絵を描きます。対のアクセサリーはカップルにも喜ばれる、という触れ込み。
カスタネットの「テントウさん」。
旋盤で外側を挽いてあり、ボリュームのあるカスタネットです。
どれもいい出来映えでした。実際に子ども向けのプログラムにもできそうです。
制作にあたったのは、いずれ林業や環境教育や木造建築の仕事に就いていく学生たち。どの進路に進んでも、今回想定したような依頼を実際に受けることがあるかもしれません。この体験が将来いかされることを願っています。
技術面で分からないことがあったら、いつでも相談に乗るからね!
09 July 2007
木のおもちゃづくり/ wooden toy making course for families
ものづくり研究会が提供する夏休み恒例の「木のおもちゃづくり講座」、今年は「風見鶏」を作ります。
沖縄研修へ行った際に竹富島で見た、旅人の安全を願う風見鶏にヒントを得ています。
One of our popular short courses is 'Wooden Toy Making' for families during summer holiday. This year the participants will make a wooden weathervane. The idea came to us when we visited Okinawa in March and saw some wooden weathervanes which was used to wish the safe journey of their loved ones.
竹富島の風見鶏
小学生の親子が簡単に作れるように材料や構造に工夫を凝らすのは、当日スタッフを務める学生たち。この日はそれぞれが試作した風見鶏を手に、扇風機の前でプレゼンテーションをしていました。
「木のおもちゃづくり」は8月7日に行われます。お申し込みは、森づくりサポートセンターまでメールでどうぞ。
It is our students role to make a sample weathervane so that small children and their parents can easily make one. The material and the structure need to be well considered. This day they demonstrated each of their weathervanes in front of an electric fan.
The wooden toy making takes place on 7th August. Send an application to Forest Support Centre.
07 July 2007
ものづくりセミナー/ a seminar for nature school staffs
8月8日は「ぎふ山の日」。今年はここ森林文化アカデミーを会場に、子どもから大人まで楽しめる多彩なイベントが行われる予定で、ものづくり研究会でも8月4日から8日にかけて一般向けのものづくり講座をいくつも企画しています。
The 8th of August is 'the day of mountain' which was established by Gifu local government since last year. There are lots of events and activities, especially for children, take place on this day at the main venue Gifu Forest Academy. We the craft and furniture department staffs are preparing for a series of craft courses from the 4th to 8th.
8月4日は「ものづくりセミナー〜作る体験だけで終わらせていませんか?」。
自然学校やNPOスタッフの方を対象に、ものづくり講座をよりよい内容にするためのヒントを伝えます。
8月5日は「森林文化特別講座」。
アル・ゴア前米副大統領の「不都合な真実」の訳者で、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんの講演です。
8月6〜7日は「美術・技術教員研修」と「木のおもちゃづくり講座」。
親子を対象に、木のおもちゃづくりをします。また近隣の学校の美術・技術担当の先生方に、木を使ったものづくり講座の運営方法を学んでいただきます。
おなじく8月6〜7日には、「木の塗装講座」。
前回の記事でもご紹介した登根円さんとともに、漆やオイルの塗装をたのしく学びます。
4th Aug. "Seminar for Professionals: how to run a craft event"
We provide some hints to brush up craft events for nature schools and NPO staffs.
5th Aug. "Special Lecture on Forest Culture"
By Junko Edahiro, the environment journalist and the translator of "Inconvenient Truth" by Al Gore.
6th-7th Aug. "How to run a craft course" for art teachers.
6th-7th Aug. "Wooden Toy Making" for families.
6th-7th Aug. "Wood Finishing"
Madoka Tone, the Japanese lacquer artist, shows how to apply Japanese lacquer on wooden utensils. Oil finishing by the Academy staff is also provided.
いずれの講座も、森林文化アカデミーのホームページに申し込み方法が掲載されています。
Each course requires an application. Visit Forest Academy's website and send an application by email.
さて8月4日の「ものづくりセミナー」では、バードカービングの第一人者、内山春雄さんを講師にお招きします。内山さんは現代の名工にも選ばれた技術の持ち主ですが、小中学校でのものづくりを通した教育活動にも力を入れておられます。
セミナーでは、自然学校やNPOスタッフの方に実際にバードカービングを体験していただきます。本番を前に、内山さんにアカデミーへお越しいただき、当日アシスタントを務める学生たちに指導をしていただきました。
バードカービングを始めるにあたり、山階鳥類研究所で鳥の解剖から始めたという内山さん。
鳥の彫り方の説明も、まず骨格を描くところからなのです。奥が深い!
We invite Mr.Haruo Uchiyama, the Japan's leading bird carver, as a lecturer of "Seminar for Professionals" on 4th. He was certified as "Master Craftsman of Modern Times", and has a passion for introducing crafts into education.
All the participants will experience bird carving under Uchiyama's tuition. This week Uchiyama visited Gifu Academy to teach our students in advance who becomes assistant staffs to Uchiyama during the Seminar.
Uchiyama started his career by dissect dead birds at Yamashina Institute for Ornithology. He draws the carcass of the bird as he teaches how to carve it!
学生たちも説明を聞きながら、さっそくバードカービングに挑戦しました。
Our students tried bird carving for the first time according to his tuition.
今回は電動工具を使用しましたが、木の表面に繊細な鳥の羽がみるみる現れてきます。
They used electric router for carving, which carves fluffy feather instantly on the wooden surface.
The 8th of August is 'the day of mountain' which was established by Gifu local government since last year. There are lots of events and activities, especially for children, take place on this day at the main venue Gifu Forest Academy. We the craft and furniture department staffs are preparing for a series of craft courses from the 4th to 8th.
8月4日は「ものづくりセミナー〜作る体験だけで終わらせていませんか?」。
自然学校やNPOスタッフの方を対象に、ものづくり講座をよりよい内容にするためのヒントを伝えます。
8月5日は「森林文化特別講座」。
アル・ゴア前米副大統領の「不都合な真実」の訳者で、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんの講演です。
8月6〜7日は「美術・技術教員研修」と「木のおもちゃづくり講座」。
親子を対象に、木のおもちゃづくりをします。また近隣の学校の美術・技術担当の先生方に、木を使ったものづくり講座の運営方法を学んでいただきます。
おなじく8月6〜7日には、「木の塗装講座」。
前回の記事でもご紹介した登根円さんとともに、漆やオイルの塗装をたのしく学びます。
4th Aug. "Seminar for Professionals: how to run a craft event"
We provide some hints to brush up craft events for nature schools and NPO staffs.
5th Aug. "Special Lecture on Forest Culture"
By Junko Edahiro, the environment journalist and the translator of "Inconvenient Truth" by Al Gore.
6th-7th Aug. "How to run a craft course" for art teachers.
6th-7th Aug. "Wooden Toy Making" for families.
6th-7th Aug. "Wood Finishing"
Madoka Tone, the Japanese lacquer artist, shows how to apply Japanese lacquer on wooden utensils. Oil finishing by the Academy staff is also provided.
いずれの講座も、森林文化アカデミーのホームページに申し込み方法が掲載されています。
Each course requires an application. Visit Forest Academy's website and send an application by email.
さて8月4日の「ものづくりセミナー」では、バードカービングの第一人者、内山春雄さんを講師にお招きします。内山さんは現代の名工にも選ばれた技術の持ち主ですが、小中学校でのものづくりを通した教育活動にも力を入れておられます。
セミナーでは、自然学校やNPOスタッフの方に実際にバードカービングを体験していただきます。本番を前に、内山さんにアカデミーへお越しいただき、当日アシスタントを務める学生たちに指導をしていただきました。
バードカービングを始めるにあたり、山階鳥類研究所で鳥の解剖から始めたという内山さん。
鳥の彫り方の説明も、まず骨格を描くところからなのです。奥が深い!
We invite Mr.Haruo Uchiyama, the Japan's leading bird carver, as a lecturer of "Seminar for Professionals" on 4th. He was certified as "Master Craftsman of Modern Times", and has a passion for introducing crafts into education.
All the participants will experience bird carving under Uchiyama's tuition. This week Uchiyama visited Gifu Academy to teach our students in advance who becomes assistant staffs to Uchiyama during the Seminar.
Uchiyama started his career by dissect dead birds at Yamashina Institute for Ornithology. He draws the carcass of the bird as he teaches how to carve it!
学生たちも説明を聞きながら、さっそくバードカービングに挑戦しました。
Our students tried bird carving for the first time according to his tuition.
今回は電動工具を使用しましたが、木の表面に繊細な鳥の羽がみるみる現れてきます。
They used electric router for carving, which carves fluffy feather instantly on the wooden surface.
05 July 2007
漆を学ぶ2/ Japanese lacquering2
岐阜市の漆芸家・登根円さんを講師に迎えての漆塗り講座が終わりました。
5週間にわたって手板に漆を塗り重ね、ずいぶん深い色と艶が出てきました。
写真は、黒漆を塗っては拭き取る(摺り漆、拭き漆などと呼ばれます)工程を5回重ねたもの。
A series of Japanese lacquering lessons by the lacquer artist Madoka Tone finished last week.
Our students applied five coats of lacquer on the sample boards, and acquired deep colour and gloss on it.
The photo below shows five coats of 'wiping lacquer' (black).
下の写真も摺り漆なのですが、よく見ると板に凹凸が・・・。
手板を鉋で仕上げる際にうまく削れなかった部分が、漆を吸い込むとはっきり浮き上がってしまいます。手強い塗料です。
This is another sample board of wiping lacquer. Note the tiny dents on the surface, which was created by hand planing. You wouldn't notice these dents before applying the lacquer, but it raises any faults of the material as it soaks into the grain.
手板に麻布や和紙を貼る技法にも挑戦しました。
米糊と漆を混ぜたものを接着剤として使い、麻布や和紙を貼り、漆で塗り固めます。
その上から黒漆を塗り、最後に弁柄を混ぜた朱漆を塗ります。
The students tried some other techniques with coloured lacquer.
Hemp cloth and Japanese paper were put onto the sample boards by the lacquer itself, which works as glue. The blackened lacquer was applied, followed by the red pigmented lacquer.
The boards were left in a damp box for several days. (Japanese lacquer dries through the chemical reaction with water in the air. So it doesn't dry in the dry atmosphere!)
朱漆が乾いた後に、耐水ペーパーで研ぎだすと、和紙や麻布の模様が浮き出てきます。
Beautiful texture of paper and hemp cloth appears as you sand the surface of the board.
美濃は和紙づくりの里なので、さまざまな模様の美濃和紙を使ってみるのも楽しそうです。
すばらしい日本の伝統技法、現代のものづくりにも生かしたいですね。
Our place Mino is known for Japanese paper making tradition, and various beautiful Japanese paper is available. It is nice to use traditional skill and local material to make modern crafts.
なお8月6〜7日には、一般の方を対象に「木の塗装講座」が行われます。
木のお皿に漆やオイルを塗っていただきながら、ご家庭でもできる塗装法を学んでいただく講座です。
お申込みを受け付けていますので、「ぎふ森林づくりサポートセンター」のホームページ右上の「お問い合わせ」から、メールでお申込みください。
http://gifu-mori.net/
There is a short course for the public on 6th and 7th August, which features finishing techniques. Participants will apply natural oil and Japanese lacquer on wooden plates.
Application is required to register to the course. Email to gifu-mori.net.
03 July 2007
スプーンづくり講座参加者から/ from the participants of spoon making course
はやいものでもう7月。岩手で行ったスプーンづくり講座から1ヶ月以上経ちました。
あのときみんながつくったスプーンはどうしているかな・・・気になって、メールで呼びかけをしてみました。
以下はその呼びかけ文です。
みなさんのスプーンはその後いかがですか?
大切に飾られているスプーンもあるし、日々の食卓で活躍しているスプーンもあるのでは、と楽しく想像しています。それぞれのスプーンの近況を参加者のみなさん同士で報告し合っては、と思い、ご連絡を差し上げました。
僕が岩手の講座のためにつくった「ツチノコスプーン」、その後も活躍していますよ。ふだんは家で、アイスクリームやヨーグルトを食べるときに使っています。
森林文化アカデミーでは学生と一緒にグリーンウッドワークの勉強会をやっていて、先日はスプーンづくりだったので、見本としてみんなに見せたりもしています。
はじめに塗ったオイルも少し薄れてきたので、そろそろお手入れの時期ですね。またクルミ油でも塗ってやろうと思います。
添付した写真は、ツチノコスプーンと、先週つくった「茶さじ」です。最近、茶葉を入れるのに手頃なガラスびんを見つけて、いろんなお茶を買いそろえて楽しんでいます。茶さじもそれぞれ形を変えてみるのもおもしろいですね。ちなみにこの茶さじ、森と風のがっこうさんでいただいてきた、葛巻のエンジュの木を使ってつくりました!
僕が添付した写真
で、この呼びかけにさっそくお返事をいただきました。
以下はそのお返事です。
森と風のがっこう、スローツアー・グリーンウッドワークに参加した菅野泰絵(やっちゃん)です!
あれから1ヶ月も経つなんて信じられないですね。ついこの前のようです☆
さて、私のスプーンはなかなか使えなくて、何だかもったいなくて、瓶に立てて鑑賞してました(笑)
でも、最近ヨーグルトをよく食べるので、ヨーグルト専用に使ってます(*^u^*)
あれから、スプーンだけじゃなく、食器を見る目が変わった気がします!
楽しいですね♪
あの時使ったシェフがデザインしたスプーンの使い心地が忘れられません。
いまだに100均と馬鹿にされますが(笑)、これから、わたしのスプーンがどう変わっていくのか、凄く楽しみです♪
以上、私のスプーン報告でした☆
あのときみんながつくったスプーンはどうしているかな・・・気になって、メールで呼びかけをしてみました。
以下はその呼びかけ文です。
みなさんのスプーンはその後いかがですか?
大切に飾られているスプーンもあるし、日々の食卓で活躍しているスプーンもあるのでは、と楽しく想像しています。それぞれのスプーンの近況を参加者のみなさん同士で報告し合っては、と思い、ご連絡を差し上げました。
僕が岩手の講座のためにつくった「ツチノコスプーン」、その後も活躍していますよ。ふだんは家で、アイスクリームやヨーグルトを食べるときに使っています。
森林文化アカデミーでは学生と一緒にグリーンウッドワークの勉強会をやっていて、先日はスプーンづくりだったので、見本としてみんなに見せたりもしています。
はじめに塗ったオイルも少し薄れてきたので、そろそろお手入れの時期ですね。またクルミ油でも塗ってやろうと思います。
添付した写真は、ツチノコスプーンと、先週つくった「茶さじ」です。最近、茶葉を入れるのに手頃なガラスびんを見つけて、いろんなお茶を買いそろえて楽しんでいます。茶さじもそれぞれ形を変えてみるのもおもしろいですね。ちなみにこの茶さじ、森と風のがっこうさんでいただいてきた、葛巻のエンジュの木を使ってつくりました!
僕が添付した写真
で、この呼びかけにさっそくお返事をいただきました。
以下はそのお返事です。
森と風のがっこう、スローツアー・グリーンウッドワークに参加した菅野泰絵(やっちゃん)です!
あれから1ヶ月も経つなんて信じられないですね。ついこの前のようです☆
さて、私のスプーンはなかなか使えなくて、何だかもったいなくて、瓶に立てて鑑賞してました(笑)
でも、最近ヨーグルトをよく食べるので、ヨーグルト専用に使ってます(*^u^*)
あれから、スプーンだけじゃなく、食器を見る目が変わった気がします!
楽しいですね♪
あの時使ったシェフがデザインしたスプーンの使い心地が忘れられません。
いまだに100均と馬鹿にされますが(笑)、これから、わたしのスプーンがどう変わっていくのか、凄く楽しみです♪
以上、私のスプーン報告でした☆
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