きょうは来週末に行われるイベント「
木工家ウィークNAGOYA・2011」のご案内です。
http://woodworkers.jp
全国から100人の木工家が名古屋に集まり、
トークショーやさまざまな企画展を市内各地で行う「
木工家ウィーク」が、6月4(土)~14日(火)
に開催されます。私はメイン企画の「矢野きよ実・
木工家とつくる私だけの椅子」
というトークショーを担当しています。
この企画、「木工家のつくる家具の魅力って、
できあがったモノの良さももちろんだけど、
お客さんと作り手がコミュニケーションを重ねながらよりよい暮ら
しを描いていく、そのプロセスにこそ魅力があるんじゃないか。
だったら完成品を見せる展示会じゃなくて、
プロセスを見せる企画ができないか」
という実行委員の思いから始まりました。
そこで名古屋地区でタレント・
書家として活躍する矢野きよ実さんにお客さんになっていただき、
「書を書いた後に眺める椅子を」とのリクエストにこたえて、
木工家の井崎正治が椅子をつくりました。井崎氏は、小物、
家具はもちろん、彫刻や住宅の内装までこなす、
日本を代表する木の作り手です。トークショーでは、
オリジナルの家具づくりの魅力を語っていただくのに加え、
工房での家具づくりの過程も詳しくお見せします。
私は完成間際の椅子を見ましたが、
まさに木工家の家具づくりの魅力あふれる、
とても美しいものができました。トークショーも、
きっと興味深いものになると思います。お近くの方は、
ぜひお越しください。
6月4日(土)14:00-15:30 電気文化会館5Fイベントホール(名古屋市中区栄2-2-5)
予約制ですので、メール
week@woodworkers.jp またはFAX 052-308-3290 へ、氏名・電話番号・同伴者数を書いてお送りください。
また、
この椅子づくりのプロセスを詳しく記したレポートをはじめ、
各企画展の見どころ紹介や、
すべての出展作家の連絡先を掲載した公式ガイドブックをつくりま
した。実はこのイベントのご案内がこんなに遅れてしまったのも、
いままでガイドブックの執筆・編集に追われていたためなのです。
このガイドブックは各会場で販売するほか、
ご希望があれば郵送します。(定価500円です)
私を含む森林文化アカデミーの教員・学生は「
わたしの木の椅子100脚展」(6月4~5日、
電気文化会館5Fギャラリー)に椅子を出展しますので、
こちらもご覧いただければと思います。
東北・関東ではいまも厳しい暮らしが続く中ではありますが、
直接の影響のない地域に住む私たちにとっては、
贅沢はしなくとも日々を豊かに暮らし、
地域の経済を支えることも支援のひとつだと思っています。