06 October 2007

10月30日から「和の生活展」/ 'Japanese Life Style' exhibition from 30th Oct



木工、陶芸、染織などいろいろな分野の作り手たちが、飛騨の民具にヒントを得て現代の生活道具を提案する「和の生活展」が開かれます。
我々、ものづくり研究会の教官3人も出展します。
期間中、東京におられる方はぜひお越しください。
(久津輪は11月4〜5日に在廊予定です)
また「和の生活」ブログでは、作家たちの制作情報をこれからお届けしていきます。


2007年10月30日(火)—11月5日(月)
10時〜19時(最終日15時30分)
東京青山・桃林堂画廊
港区北青山3-6-12
みずほ銀行ビル1F
地下鉄表参道駅B4出口すぐ

'Japanese Life Style' exhibition is taking place soon in Tokyo.
Various modern crafts, woodwork, pottery and textile, all inspired by folk crafts in Hida area, will be exhibited. Three tutors at the Gifu Forest Academy exhibits our woodwork.
Visit the exhibition's website and find more information about the makers.

30 Oct(Tue)- 5 Nov(Mon) 2007
10:00-19:00 (10:00-15:30 on 5 Nov)
Torindo Gallery
Mizuho Bank Bldg
3-6-12 Kita-Aoyama, Minato-ku, Tokyo
Tokyo Underground 'Omotesando' station B4 exit

28 September 2007

前期プレゼンテーション/ presentation of the first-semester works


森林文化アカデミーは9月末で前期が終了。この時期、ものづくり研究会では前期に制作した作品を集めてプレゼンテーションを行います。試験やレポート提出のかわりに、みんなの前で成果を発表してもらうわけですね。

2年生の2人は「大型家具」の授業で作ったものを展示しました。
猿谷君はダイニングテーブル、山田さんは将来自宅の工房で使う箪笥。


8人の1年生たちは、前期に作ってきた小物の数々を並べました。
入学当時は木の見分けもつかず、木工の経験もまったくなかった人がほとんど。
半年間の確実な進歩がここに!



作品は10月半ばまで展示されています。アカデミーへお越しのかたはぜひ!

カールマルムステン工芸学校のハンヌ/ Hannu from Carl Malmsten School


スウェーデンのカールマルムステン工芸学校の学生・ハンヌ君が日本に研修に来ています。8月中は旭川のクラフト作家、丹野則雄さんの工房で研修し、9月は中部の各地の工房で研修中です。
僕はそのうち1週間、彼を引率して小諸の村上富朗さんの工房へ椅子作りの研修に行ってきました。

カールマルムステン工芸学校については、木工に携わる方ならお聞きになったことがあると思います。家具制作についてはヨーロッパ随一の学校で、他の学校で既に木工技術を取得している人や、実務経験のある社会人が入学する、ハイレベルの学校です。


一方の村上富朗さんは、ウインザーチェアをはじめとする椅子作りで知られます。特に、脚や背の細い棒(スピンドル)を鉋で削り込む、手仕事に特徴があります。
機械加工で精緻な家具制作をめざすハンヌ君が、村上さんのもとで日本の手工具を使いこなして椅子をつくるという、面白い研修になりました。


村上富朗さんのウインザーチェア


学生ながら、母国フィンランドで3年間木工を学び、社会での実務経験もあるハンヌ君。さすがに器用で、村上さんの指導のもと次々部材を仕上げていきました。写真は鉋でスピンドルを削っているところ。手ぬぐいも巻いて、師匠と弟子そのもの!


スピンドルが背にささるところを手動のドリルで穴を開けています。伝統的なウインザーチェアの作り方です。


滞在中、近所に工房を構える谷進一郎さんの提案で、ハンヌ君との勉強会が行われました。
カールマルムステン校についてのスライドショーをしてもらいながら、質疑応答。さすが木工家が集まっているだけあって、延々4時間!日本と北欧の木工についての技術や考え方の違いが分かり、興味深い勉強会になりました。


谷さんは、手斧や槍鉋の実演も!


ハンヌ君が仕上げたウインザーチェアです。組み立てずに梱包して送るので、仮組みまで。4日ほどで仕上げたのはさすがです。村上さんのオリジナルに比べ、彼らしいダイナミックな形です。

僕は別の椅子を完成させて戻ってきました。
ハンヌ君とは1週間以上を共に過ごし、北欧の木工事情など、初めて聞くことの数々に驚いたり感心したり。またいずれ書きましょう。
彼は10月7日にふたたび美濃へ来て、アカデミーの学生にもスライドショーをしてくれる予定です。

05 September 2007

登根円 松山美恵 二人展/ the joint exhibition of Madoka Tone and Mie Matsuyama

最近ブログの更新が滞っていました。書くことは山ほどあるのですが・・・。木の塗装講座の続きも書きます!お待ちください。


漆の講座で講師を務めた登根円さんの展覧会が名古屋で開かれています。ガラスの松山美恵さんとの二人展です。

The joint exhibition of Japanese lacquer artist Madoka Tone and glass artist Mie Matsuyama is taking place in Nagoya.

ONE OVER f
467-0005 名古屋市瑞穂区石川町1-7
1-7 Ishikawacho Mizuhoku Nagoya 467-0005
tel 052-841-3877
fax 052-841-0756

15 August 2007

木の塗装講座/ finishing wooden plates



ちょっと遅れてしまいましたが、8月6〜7日に行われた「暮らしに役立つ木の塗装講座」の報告です。
例年、漆塗りの生涯学習講座を開講していましたが、今年はオイル塗装との二本立て。どちらも植物性の天然塗料です。身の回りの木の製品に、気軽に塗装を楽しんでいただくのが目的です。
Wood finishing course for the public took place on 6-7th August. This year the participants learned oil finishing as well as Japanese lacquer finishing, both of which are natural, vegetable(plant) based material. The course is designed for the public to enjoy finishing on daily-use wooden items.

会場には、さまざまな小道具を用意しました!
さまざまな漆塗りのサンプル(手板)や、木のお椀の工程見本。右奥に見えるのは漆液を採ったあとの漆の木です。
We prepared lots of samples and materials for the course.
Various finishing samples of Japanese lacquer, and step-by-step sample of lacquered wooden bowl. The trunk on the right is Japanese lacquer tree felled after the sap extracted.


オイル塗装の説明では、13種類の植物の写真を見て、どんな油が採れるか、乾くか乾かないかを当ててもらうクイズを実施。乾く油はオイル塗装に使えます。さて、ヒマワリ油は乾くでしょうか?
Thirteen photos of vegetables, which all produce oil, were laid in front of the participants. They guessed which is drying oil and which isn't. Does sunflower oil dry?


日本伝統のオイル塗装品、というと和傘です。骨の部分には漆を、紙の部分には荏胡麻(えごま)油、桐油、亜麻仁(あまに)油を混ぜたものを塗ります。
この和傘、岐阜が全国一の産地なのです。ご存知でしたか?
この講座のために和傘と油紙の職人さんに聞き取りをしてきたのですが、面白かったのでそれはまた別の機会に。
One of the traditional oil-finished products in Japan is umbrellas. Mixture of perilla oil, tung oil and linseed oil is applied on the paper, whereas Japanese lacquer on the ribs.
Gifu is the biggest producing centre of Japanese umbrellas. I visited an umbrella maker and an oil-paper maker in Gifu for the interview for this course. I will write about some interesting stories about umbrella and oil-paper making later on.


さて実習は、まず漆から。
講師は岐阜市の漆芸家、登根円さん。
参加者に塗ってもらうお皿は、ものづくり研究会の学生が旋盤で挽きました。
Miss Madoka Tone, Japanese lacquerer in Gifu taught how to apply Urushi, Japanese lacquer.
Two wooden plates, turned by the students of Forest Academy, were given to each participant.


まずは目止め。顔料を混ぜた砥の粉を、指で木目に擦り込みます。
色をつけるとともに、ムラなく漆を吸い込ませるためです。
The first step is the sealing. They rubbed the mixture of polishing powder, pigment, and water, into the grain by finger. It is to seal the grain, to colour the wood, and to let the lacquer soak into the wood evenly.


真っ黒大賞!
Mr. black!


木のお皿づくりを担当した1年生、小田嶋優さんも塗装に参加。
木地の出来は・・・満足?
Yu Odashima, who turned those plates, joined the finishing, too.
She was struggling to turn them the same shape. Satisfied now?


さていよいよ漆塗り。かぶれ対策に、手袋、長袖、襟巻き、そしてほおかむり!
これだけやれば万全ですね!
The first coat of lacquer is applied once the sealer dries. Japanese lacquer is known to cause rash on the skin. See how they well protect themselves!


さて仕上がりは・・・次回をお楽しみに。
To be continued!